作成日時 : 2005/01/11 01:21 >>
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クルマは好きだがクルマに能天気に無駄なお金を使いたくないという、ケチを自称するあなたにこそメルセデス・ベンツをお勧めしたいと思う。以下、その理由を考察していきたい。 1. 中古市場的に見た値落ちの低さと換金率の高さ 例えばここに現金で400万円あるとする。その予算で新車・中古車を問わずにクルマを買って、今から2年間乗ってそのクルマを売却した時、一番損をしない=値落ちが少ないのはどういう買い物だろうか?その答えは人気があるメルセデス・ベンツの中古車を買うこと。それは主に値落ちの低さと換金率の高さに由来する。 例えば400万円で買える新車の選択肢としては、次のものが考えられる。 国産車:トヨタのマークUや日産のグロリアなどのアッパーミドルあるいはフィアレディZなど。 輸入車:メルセデス・ベンツCクラス、BMW3シリーズ、ジャガーXタイプなどの下位グレード。 国産車の2年後の下取り査定は、驚くほど悲しいものが予想される。国産車で値段が比較的維持されるのは、セルシオ、ランクル、スカイラインGT-Rなど極一部の車種に限定される。不人気車であれば新車の半値以下なんてざらだ。 では輸入車は?こちらも初期の2年間での値落ちは、その後3年目以降よりも大きくなる傾向がある。超高級車のレンジローバーやベントレーなどは、新車で登録をしてナンバーをつけた時点で数百万円は値が下がる。「新車」という特権を手に入れた代償とでもいえようか。 ではメルセデスの中古車はどうか? 今400万円で買える中古車としては、Eクラス、Sクラス、SL、CLKなど様々だが、これらの中古市場での値落率の低さは特筆物だ。特に手頃なEクラスは歴代高値を維持し、数年後にも高値で手放すことができる。例えば94年式Eクラスステーションワゴンなど10年経過した現在でも驚くほど高価な中古市場価格を維持している。新車価格1000万円超であったSクラスなども、新車からの値落ちが一旦安定するとほとんど値落ちはしない。同じ値段で、Cクラスの新車とSクラスの中古車、その満足度の違いはとてつもなく大きいものだ。 さあこれでも新車を買って、その雰囲気を味わうことに大枚をはたくのか? それともメルセデス・ベンツの人気中古車を買って、数年後に買値に近い金額で売却するのか? 参考までに、中古車市場でいつまでも人気を保つメルセデスは、クラス別では特にEとS、SL、CLそれに鉄壁ともいえるG。特にGは今年、全く違ったテイストへのモデルチェンジが予定されていて、現行のGはプレミアム化する気配がある。装備では屋根(=サンルーフ)と革(=レザーシート)、1年1万キロ以内の走行のディラー車、ハンドルは右より左が高値、Eの場合セダンよりステーションワゴンが高値、色はシルバー・白・黒が高値と記憶されたし。ただし色に関しては、気にせず気に入った色を買われることをお勧めする。あまりにも巷にシルバーのメルセデスばかり多い状況は、歓迎できるものではないからだ。 2.メーカーのクルマ作りの姿勢と耐久性 メルセデス・ベンツは国産車に比べると一見高価だ。しかし実際に所有してみると、それは実に見当違いであることがわかる。同じ車格に見えるクルマでも作りこみ方が段違いに丁寧かつロジカルだ。ロジカルというのは、メルセデスの仕事は全て言葉で理由を説明できるということ。スイッチの構造ひとつとってみても聞けばナルホドの連続で、世界中のファンを魅了してやまない。 昨今では、さしものメルセデスも国産車同様コストダウンを余儀なくされている。ただ国産メーカーと大きく違うのはシャーシやエンジン、シートの構造、ブレーキ、ボディ剛性といったクルマの根幹に係わる部分については一切妥協をせずに、内装や今まで病的にこだわって職人が関与していた部分、つまり自動車の根幹から少々外れた「こだわり」をまずあきらめ、それをユーザーに明言するという姿勢だ。国産メーカーでは通常目に見える部分はコストダウンせずに、わからない部分、、、例えばシートを安くする、エンジン・ブロックをコンピュータで極限まで薄く設計する、などユーザーをある程度見切った商売がまかり通っている。特にこの分野では品質的には上位を行くといわれるトヨタが長けているように思える。怒れ日本車ユーザー! そういった意味で、1世紀以上前にゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツが世界で最初の四輪自動車を発明したその威信、欧州人の堅実さと合理性、ドイツという国の持つ緻密で真面目な国民性、さらにはキリスト教徒の持つ正直さ。。。それらが上手くミックスして、メルセデス・ベンツという自動車メーカーのキャラクターを形成しているようにも思われる。そういうメーカーの作ったクルマゆえ、つくりの精密さにおいては他の追随を許さないわけだ。 ではメルセデスは壊れないのか?この問いに対しては、消耗品の劣化と故障を混同してはいけない。消耗品の劣化は、国産車・輸入車、高級車・廉価車を問わずに発生する。そういう意味で基本設計がしっかりしていて、特に重要なボディ剛性の高いメルセデスは、新車の味を失いにくく、また古い車両でもメンテナンスによってコンディションを維持したり取り戻したりしやすい車種であるといえる。 最近大分減ったがベンツは壊れる、欧州車は維持費が高い、エアコンが効かないなどという噂をたまに耳にする。その根源はそういう出鱈目を平気で書いている一部の自動車雑誌にあるといえる。私の経験では国産車、特に中級以下の車両の方が、部品のクオリティが低いため根本的な故障やマイナートラブルは多いように思う。自動車雑誌はそのクルマを実際に身銭を切って(←これは大切な要素だ)所有したことの無い編集部員や記者が記事を執筆していたり、異常にマニアックなカーラーフを送っている人間、あるいはメーカーやインポーターに袖の下をもらう人間が記事を書くわけだから、一概にすべて真実とは相成らない。本来クルマは、乗り方や<感じ方>によってメンテナンスの方法が異なる乗り物なのである。 (噂の根源は悪名高きミツワ自動車をはじめとするかつてのディラーの客対応にも問題があったわけですが、この項では割愛する。) 3.満足度 メルセデス・ベンツを所有する、運転するということはどういうことなのか。まず四六時中、運転している時に目に入るのがボンネットにそびえる例のスリーポインテッド・スター(陸海空制覇の意味が込められている)。それをを見つめながら運転するので「ああ自分は今メルセデスを運転しているんだ。メルセデスのオーナーなんだ」と常に認識することになる。するとそれに見合うよう立ち振る舞い、品格に気を配るようになる。イタリア製一流ブランドのスーツなどを着込むと自分の内面も高揚し気分が引き締まるものだが、それと同様メルセデスにも気分を高揚させる効果がある。それは決して青●やコ●カのスーツでは得られない満足感である。 周りからの見られ方も変わる。たとえベンツを借金で買っても、財布に2千円しか入っていなくても、周りの人々からは「裕福だな」と思われるだろうし、交通社会では周囲のクルマに少なからずある種の威圧感を与える。だからタクシーに煽られたり、車線変更を邪魔されたり、ガソリンスタンドで粗雑な扱いをされる機会も激減する。それは決して悪い気がせず、オーナーにある種の満足感を与えると思う。 しかし、それゆえ稀にこれらの特徴が悪い方に出て、遅い車を煽ったり渋滞路で路側帯を通行したり、ウインカーを出さなかったり・・・など下品・下衆な行為をする輩も多い。それゆえメルセデス・オーナーには自制心とゆとりをもった大人がふさわしいだろう。 さあいかがだろう? これだけの濃厚な内容を持つメルセデス・ベンツ。たとえ新車では買えなくても中古車であれば十分に手が届く、しかも値落ちしない。すなわち一定期間での散財が少ない。ケチ=お金を大切にする方に向くクルマだと思えはしまいか? ただしメルセデス・ベンツが世界最高かといわれれば、必ずしもそうともいえないからクルマは奥が深い。あくまでもメルセデス・ベンツは実用品としての魅力を持つクルマだと思う。換金率が低くても、壊れても、ステキなクルマは世界にたくさんあるのだ。 |
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